湯治宿レポート– category –
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湯治宿レポート
三之丞、あの頃。
三之丞、と聞くと、今でも小国川のせせらぎの音が聞こえる気がする。 廊下の窓から、すぐ下を流れる川を眺めていた。4歳か5歳の頃のことだ。祖父母の湯治に連れられて、春休みのたびにここへやって来た。10日間、ここが自分の世界だった。両親と離れるのに... -
湯治宿レポート
だから、湯治なんです。 ~湯と、街と、ホスピタリティ。蔵王温泉で湯治をする理由。~
骨まで、共鳴した。 pH1.5。強酸性の湯が肌に触れた瞬間、そう感じた。痛いわけではない。熱いわけでもない。ただ、温泉成分が五臓六腑に染み渡り、身体の芯まで届いてくる。そういう湯だ。 蔵王温泉に来るたびに、この感覚がある。それでも毎回、最初の一... -
湯治宿レポート
かけ流しを、独り占めする旅。
「お部屋の温泉、少し熱いかもしれません。水で好きな温度にしてくださいね」 チェックインのとき、フロントで言われたひとことで、私のテンションは一気に上がった。 熱い。それはつまり、源泉がそのまま来ているということだ。加水されていれば適温に調...
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